「魔法の万年筆」

 渋谷パルコ劇場で稲垣吾郎様の舞台「魔法の万年筆」を見てきました。ストーリーは小説家志望の男が魔法の万年筆を手に入れ、人気作家になって……というもの。登場人物が全員万年筆ブランドの名前がつけられていて、かなりツボでした。主人公はパーカー、モンブランは超大物有名作家で、ほかペリカーノにパイロット。そういう遊び心は登場人物たちの名前だけではなく、本多俊之さんの音楽にも散りばめられていました。とにかく楽しかったなー。でも最終的な感想は私にも魔法の万年筆をくれ! というもの。小説家や劇作家が主役になっている舞台や小説を目にすることがあるけれど(それも私小説ではなく)、あれはやっぱりちょっとだけ楽屋オチな部分も脚本家の方は意識されているんでしょうか? たまに鼻につくことがあるのは、これまた私が一応小説家だからなんだろうなあ。